change destiny 運命は変えられる
皆様は化粧品にいくらお金をかけているだろうか?
昨今、女性だけでなく男性も基礎化粧品を使っている人も少なくはない。
私は20歳の時に初めて化粧デビューをした。
それまで眉毛すらボーボーだった私が買った化粧品は、シャネル。
基礎化粧品からチークに至るまで、新宿の京王デパートのシャネルで揃えたのをいまでも覚えている。
8万くらいかかったことも忘れない。
しかし、母が全く化粧をしない人だったせいもあり、周りに流されて買ったシャネルの化粧品は5年以上も持った。
つまりほとんど使わなかった。
ファンデーションを塗れば
夜には落とさなければならない。
なんて面倒くさいの!
そう、私は究極の面倒くさがり。
日焼け止めすらも塗らなかったせいで、今となっては腕が外国人並みにそばかすだらけだ。
顔はもともと子供の頃からそばかすがあったので増えていても気にならない。
そんな私が、人前に出るときは化粧をしないとならないと思いだしたのは28歳を過ぎた頃からだと思う。
ちょうど東京から大阪に拠点を移し、営業マンとしてバリバリサラリーマンをしていたころから、ファンデーションくらいは塗らないと…と思い、なんとなく化粧の真似事をしていた。
でも、前述の通り、面倒くさがりなもので、ファンデーションはメガネから下にしか塗らない。
つまりおでこは塗らないのだ。
それはいまでも変わらない。きっと驚く女性は多いだろう。
しかし基礎化粧品などというものは買ったことがなく、お風呂に入って即寝てしまえばいいのだ、と思っていたためスーパーで売ってるような500円くらいで買えるものしか持っていなかったし、それすら数年は持つ。
その後、出産をして子育てと仕事に追われて基礎化粧品とはさらに縁遠くなっていった。
もちろん仕事をしているのでファンデーションは塗る。
でもそれ以上はしない。マスカラもチークも塗らずに30代前半を過ごした。
35歳を超えて、なんとなく肌のたるみや、シワが気になりだした。
自分の顔は好きじゃないけど、毎日嫌でも見るからこそシワができれば目につくだけのこと。
なにかしなければだめかな。
なんとなくそう思っていた。
けれど、何から始めたら良いのかわからない。
日に日に増えるシワやたるみも、徐々に変化しているので気がつきにくく、それに面倒くさがりが拍車をかけ結局今に至るまで基礎化粧品は持ってないし使ってない。
その後、縁あって資生堂の高級なアルティミューンという美容液をもらったりもしたけれど、ほぼ新品同様残っている。
そんな私が今回、SKIIのパーティに招待され
喜び勇んで足を運んだけれど、名前こそ知ってるだけで、SKIIがどんな基礎化粧品なのか知らなかった。
ゲストに来ていたケイトブランシェットが
ステージ上でこういった。
肌のコンディションが良いと自信が持てる。
はて、コンディションとな。
たしかにカサカサしてる日、吹き出物ができた日はあるけど、特に気にしたことがなかった。
ケイトは続けてこう言った。
自信がもてると全てうまく行く気がするの。
それは確かにそうだろう。
何事においても。
そこでふと、私がダイエットをしたときのことを思い出した。
産後74kgまで増えていた体重はなかなか減らず
68kgくらいまでは減らせていたものの、数年ずっとそのあたりの肉を抱え過ごしていた。
着る服もなく、ユニクロでもXLを選んでいた私はおしゃれをする感覚はなく、とにかくコマシ(関西弁でいう小綺麗?)に見える服を選んでいた。
膨張色であるベージュや白は選ばず、オールシーズン黒やグレーばかりで暗い印象だった。
スカートなんかはほぼなく、足を隠せるパンツスタイルばかり選んでいた。
デブだから。
容姿が特別いいわけでもなく、さらには太っていることでコンプレックスの塊だった。
(一番左が私)
35歳の夏、太りすぎじゃない?と周りから言われたこともあり、一大決心をしてダイエットを始めた。
毎日の食事制限にランニング。
週に4回走ることを心がけ、7月から始めたダイエットで3ヶ月後に12kg落ちた。
欲しかった服が入り、サイズもXLからMになった。
服も明るくなった。選べるようになった。
毎日が楽しかった。自信が持てた。
ケイトの話を聞いてそれを思い出したのだ。
何かを始める時、足かせになるのは恐怖心だ。
そう。
失敗したらどうしよう。
みんなに何か言われたらどうしよう。
そんな気持ちが自分が飛び出すチャンスを潰そうとしている。
私はあの時ダイエットをするまで、どうせ変わらない、続かない、元がブサイクだし、と思っていた。でもなんとなく35歳の節目にやらなければならいと思ったのだ。それは本当になんとなく。
始めてすぐは辛かった。
ほんとに辛かったけれど、徐々に変わっていく自分が嬉しく、最後は変われた自分を誇らしく思った。
さらに言えば、私は脱サラしてカメラマンになった。
最初から仕事があったわけでもなかったし、成功する自信があったわけでもない。
むしろ不安の塊だった。
(カメラマンになりたての私)
けれど、いまやらなかったら、もう一生できない。
そう思って、そう言い聞かせて、ただただなりふり構わず撮り続けた。
それを支えてくれたのは、家族や友人だった。
私の希望は私が進む道の先にあり
それは私自身で歩いて行かなければならない。
美であっても、仕事であっても、趣味であっても
それは同じことなんだと今日のパーティに出て感じたこと。
運命は変えられる。
変えたいなら動くしかない。
ただ布団の中で待っていても何も変わらないのだから。
そして、基礎化粧品を使うか使わないか
それも自分次第。
3年後、10年後の私は今の私が作れるのだから。
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